誰でも分かる!聞いて得するお金の話「キャッシュレス決済を利用すると支払いが20%増えるそうです」政府がキャッシュレス精算を推進する本当の理由2
今回も私のブログにお立ち寄りいただきまして
本当にありがとうございます
3連休の雑踏を掻き分けて歩く、おひとり様
世間はすっかり3連休モードで、私が住んでいる街にも家族連れの観光客が溢れ、
駅のお土産物売り場には名物の箱を持った人たちで、レジ前は大変な行列・・・。
日本経済は景気がいいとか悪いとか、いろんなこと言われていますが、まぁ街の
様子を見る限りでは普段と変わらない連休の光景といった感じで、おひとり様の
私はそれを横目に、会社の事務所に先週の残務処理と来週の準備に追われるという
定番の光景・・・。
いつもながら世間と私の間に存在するコントラストがなかなか美しかったです。
静かに増えるキャッシュレス決済と消費
まぁそんなこんなで、消費とはまったく無縁の私の3連休も無事に終わりそうな
わけですが、観光客がレジに並んでお土産を買っている様子を遠くから眺めていると、
「キャッシュレス決済」をする人が少し増えたかなと思いました。
これもいろんな所でキャンペーンを打って普及を促している成果かなと思うんですが、
なんでもアメリカのある調査によると、キャッシュレス決済で買い物をする人は、
キャッシュで買い物をする人に比べ、20%多く消費してしまうのだとか・・・。
これって実感的になんとなく分かる消費行動ですよね。よく日本では
「身銭を切る」
なんて言葉を使ったりしますが、目の前で現金を払わない場合、自分の懐が直接
痛まないのでどうしても出費が大胆になってしまう傾向にあるようです。
キャッシュレスで5%還元=実質的な減税?
そこで政府の「キャッシュレス決済推進策」ですが、今年の10月から始まる消費増税
アップに合わせて9ヶ月間、キャッシュレス決済で買い物をした場合は5%のポイント
を還元すると言う発表がありました。
このことは国会でも議論になり、実質的な減税になるのではとの矛盾点を指摘する
野党の突っ込みが入りましたが、大きな論戦になることもなく消費増税は実施される
こととなったわけです。
ですがここでのポイントは
消費増税開始より9ヶ月間限定で5%ポイント還元する
というものです。この施策、表向きには消費増税による買い控えを念頭に入れた景気
対策と言う、ごもっともな大義名分になっていますが、政府はなぜ身銭を切ってまで
国民にポイント還元をすることで税収を減らしすような、お人好しなことをするので
しょうか。
9ヶ月間の天国、その後の地獄
それは一番最初にご紹介した「キャッシュレス決済をした場合は、しない場合に比べ
20%多く出費してしまう」という消費行動と合わせて考えれば、説明がつくかもしれ
ません。
では政府の思惑ですが、どのようなことが考えられるかと言いますと・・・
- キャッシュレス決済の個人消費アップと消費税率アップで、税収をアップさせる
- クレカを持てない貧困層には、信用審査のいらないスマホ決済で消費してもらう
- 信用審査が問題ない中流層には、クレカも選択肢に入れてキャッシュレス化
こうすれば、政府は国民にポイント還元であたかも得をしたように見せかけて、
キャッシュレス化=税収アップを手にすることができるのではないでしょうか。
またこの策なら、消費増税アップによって痛みを受けてしまう中低所得者の消費行動
低下を最低限に抑えることができるかもしれませんし、今回の消費増税の影響は少ない
とされている高所得者については、消費税が上がろうが上がらまいが、欲しい物は影響
なく買えるので、消費増税が消費低下につながることは考えにくいでしょう。
逆にポイント還元で安く買えて歓迎しているかもしれません。
政府と国民の知恵比べが始まる
将来の日本経済の動向が不安なこの時代、みなさんの財布の紐はますます堅くなる一方
で、相変わらず銀行に必死で貯金する日本人の銀行口座から、いかにお金を引き抜くか
を考えた今回の消費増税策、そんな中で、このような政府の企てに嵌まらず、みなさん
は今までどおり、財布の紐を堅く縛ったままにしておく自信がありますか。
政府と国民みなさんとの知恵比べの幕が、今年10月から切って落とされるのです。
いろんな情報を駆使し、それまでにできる準備をしていこうではありませんか。
今回も最後までお付き合いいただきまして
本当にありがとうございました。