高齢者が「ネットショッピングを利用しない理由」から分かること、分からないことを考察してみた。
今回も私のブログにお立ち寄りいただきまして
本当にありがとうございます。
お金もいいけど命もね
本格的な梅雨のシーズンがやってきましたが、今日はこちらでは夏を思わせるような
いい天気、というか暑い・・・。集中豪雨で大きな被害が出ているところもありますが、
今年は梅雨入りするのが遅かった地域もあり、普段のパターンが通用しない動きをする
ことも予想されます。
世間では参議院選挙が公示され、
「老後資金2000万円問題」や「セブンペイ不正アクセス問題」などのニュースで
盛り上がってますが、命あってのお金です。お金のニュースに飛びつく
前に、まずは地域の災害ハザードマップを確認したり、おひとり様の私が言うのも
どうかと思うんですが、家族で緊急時の対応を話し合ったり、この時期にぜひ
取り組んでみてはいかがでしょうか。
さて前回は高齢者が「ネットショッピングを利用する理由」から、高齢者の生活と
ネットショッピングの相性の良さをご紹介しましたが、
今回は逆に「ネットショッピングを利用しない理由」から、これからの高齢化社会と
IT環境について考えてみたいと思います。
ネットショッピングを積極的に利用しない高齢者
まずは前回同様、下の表から見ていきましょう。
出典:平成27年・総務省情報通信白書
高齢者がネットショッピングを利用しない最も大きな大きな理由として
「決済手段のセキュリティーに不安があるから」という項目が1番に挙げられて
いました。この問題は先日の「セブンペイ不正利用問題」からも分かるように、
電子決済を利用する限りどうしても付きまとうリスクかと思います。しかし便利さと
リスクを天秤にかけて使用している飛行機や自動車などの事故率とどちらがリスクが
高いかのデータがあれば、面白い話ができそうですね。
その他の上位にある「ネットショッピングを利用しない理由」としては
- ネットショッピング事業者の信頼性が低いから
- 実店舗で実物を見たり触ったりして購入したいから
などの意見が上位になっています。実店舗で実物を見て購入したいという意見には、
私も半分賛同します。服や靴などサイス感があるものや、時計などのデザイン性が
あるもの、そして初めて買う高価なものなどはやはり、実物を見たり店員さんに
相談しながら購入したいと思ってしまいますね。
しかしここでさらに高齢者の他の意見に目を向けますと・・・
- 今までネットショッピングを利用しなくても、特に困らなかったから
- 今すぐほしい商品の購入には、実店舗のほうが便利だから
という意見が上位の意見として挙がっていますが、これらの意見はこれからの
高齢化社会が進み、人口減少を受けた実店舗の減少が予想される日本ではとても危険な
意見かと思います。確かに今までは困らなかったかもしれませんが
「これからは困るかもしれない」
ということを全く考慮に入れていない意見だからです。それに困るころの年齢になって
しまってから、ネットショッピングを始めるというのは、頭や身体の順応性の衰えを
考えると、難しいと言わざるを得ません。
自分のことは自分で守る
老後資金の問題、日本政府の年金に対する対応、高齢者医療や介護の問題など、
これからの高齢化社会を見越して、高齢者を取り巻く日本では問題が山積しています。
世界に例を見ない少子高齢化現象や、政府財政破綻の問題などが表面化することで、
最近は「自助努力」や「自己責任」といった言葉が多くみられるようになって
きました。確かに日本政府の対応のまずさは否めませんが、本来は自分の生活は自分で
守るもの、企業や国家は最低限の部分しか守ってはくれないのです。
高齢者になって身体の自由が思うようにいかなくなって、買い物にも行けず好きな
ものも食べれない、生活必需品が手に入らなくて困る前に、生活を便利にしているIT
技術の恩恵を得るためにも、ITスキルを身につけて生活上手な高齢者を目指して
みてはいかがでしょうか?
頭の回転が速い今のうちなら、まだ間に合うかもしれませんよ。
今回も最後までお付き合いいただきまして
本当にありがとうございました